死海塩であれば、どの塩も同一というわけではありません。
マグネシウムには吸湿性という特性があります。特に塩化マグネシウムは、その構造成分中に水と同じ結晶(=結晶水)を持っています。
結晶水と一体化した塩化マグネシウムの成分が肌の内部に吸収されますと、内部に取り込まれたの水分が表皮に向かってポンプアップされる現象が起こります。この時、肌に栄養分を送り込むということと、表皮に潤いを与えることが起こります。
このように塩化マグネシウムは吸水性、保湿性が高いため、化粧品のモイスチャライザーやクリームにも利用されています。アハバ社を筆頭に世界の化粧品メーカーはこの作用を利用した化粧品を数多く作っています。
塩化マグネシウムのことを端的に表現しますと、豆腐作りで使用する「にがり」の主成分であると言えます。「にがり」は豆腐を作る際に、豆腐のみずみずしさを保持したまま凝固させることを目的に使用しますが、その応用技術が世界の化粧品で応用されているというわけです。
死海マグネシウム塩の成分の構成比率(平均)
成分 | 分析値(例)% | 規格値% |
塩化マグネシウム(MgCl2) | 47.0 | 45.9以上 |
塩化カリウム(KCl) | 0.5 | 0.6以下 |
塩化ナトリウム(NaCl) | 0.3 | 0.9以下 |
結晶水を含んで | 100.0 | 100.0 |